たまたま知人の踊り子さんに電話したところ、 手違いで急に休みになってしまい、暇してるとのことだった。 私も予定がなかったのでいっしょに食事に行くことになった。 彼女は20代半ばの現役バリバリのスターだ。 いつものようにステージの話などをしていたが、ひょんなことに子供の話になった。 「○○ちゃんは子供欲しいと思わないの?」 「わたし子供好きだから本当は欲しい。だけど現状では難しいね。 ××姐さんとこみたいに相手が面倒みてくれればいいけど、 なかなかそういう人っていないしね」 (私じゃダメかなぁー)などと考えながら、 「連れて歩くというわけにはいかないの?」 「昔はそういうのってあったみたいだけど、今は“子供禁止”の楽屋も多いから・・」 私は思わず聞き返した。 「“子供禁止”なんてのもあるの? “ペット”や“男禁止”というのはよく聞くけど、 “子供禁止”なんていうのもあるんだ」 言われてみれば、狭い楽屋で子供がチョロチョロしてたら、 トラブルが起こっても不思議でない。だから“禁止”というのは理解できる話だ。 現在活躍中の踊り子さんの中には、 「母親も踊り子だったので子供の頃から楽屋で生活していた」 なんて、インタビューに答えている二世が何人かいる。 それぞれ味のあるステージを見せてくれる踊り子さん達だ。 今後は“楽屋育ちの踊り子さんの誕生”というのはなくなってしまうのか。 時代が変わったと言われればそれまでだがちょっと寂しい。
[舞太郎](1996.05.27)