会社の先輩が見た夢の話である。 彼も私と同じストリップファンで踊り子さんをこよなく愛している。 その彼がある日愉快な夢を見た。 気がついたらステージの上に立っていた。 あたりを見回すと客席にA姐さんやB姐さんがいた。Cちゃんもいた。 よくよく見るといつもお世話になっている踊り子さんがいっぱいいる。 みんなこちらを見つめている。 やがて音楽がスタートし、スポットライトがボクに当たった。 「何やってんだ、はやく始めろ!」会場から野次が飛んだ。 なにがなんだか分らないまま、ボクは踊りだした。踊っているうちに気がついた。 「そうか、これは日頃の恩返しなんだ」 そして一生懸命ベッドをやっているときに目が覚めた。びっしょり汗をかいて。 この話を聞いたとき、私は大笑いした。 彼が汗をかきかき一生懸命踊っているところを想像しただけで笑いが止まらなかった。 少し冷静に考えてみると笑えるだけでなく、これはなかなか面白い企画に思えてきた。 踊り子さんが客席にいてわれわれストリップファンがステージをやる。これは名案だ。 後日、さっそくこの企画について知人の踊り子さんに話したところ、 「あんたたちのステージなんか死んでも見たくない!!」とキッパリと言われた。 それもそうか。でもちょっと残念。
[舞太郎](1996.08.02)