本格的な花電車を最初に観たのは山梨県石和温泉の劇場だった。 踊り子さんのお名前は忘れたがかなり年配の方だったと思う。 非常に軽快なテンポで次つぎに“芸”を見せてくれた。 「女性のアソコはあんなにいろいろなことができるんだ」と、 えらく感心した。 「自分のアソコでは何ができるだろう」と、 馬鹿な考えに思いを巡らせたのを覚えている。 最初に観た劇場のせいかもしれないが“花電車”と聞くと、 暗い劇場で浴衣姿の酔っ払い客を相手に、 ほのぼのとした“芸”をみせるというイメージがあった。 そのイメージを打ち破ったのが“木内雪美”さんのステージだ。 華があり、明るく楽しいショーだった。 本業の花電車はもちろん、 ダンスもベッドも、レベルの高いものだった。 この辺がしっかりしているから、 花電車のショーもより映えるのだろう。 先日、この木内雪美さんの師匠である “亜里沙ユキ”さんのステージを拝見した。 最初登場した時は「こんな奇麗な人が花電車の師匠?」と、 考えていたイメージとのギャップに驚いた。 ダンスも軽快でしっかりしていたし、 ベッドも艶があり良いものであった。 メインの花電車もたばこ飛ばしの距離、 連続したラッパの大きな音、やっぱり凄い。 さすが師匠と感激した。 圧巻はお客に風船を持たせての風船割りだ。 これはメチャクチャ難しい。 「大丈夫かな」と思っていたら、案の定、お客の手に針が刺さった。 まぁ、これもご愛嬌、最後はきっちり割って決めてくれた。 彼女たちのコースの関係上、 なかなかお目にかかれないが、私は物凄く気に入っている。 世界的にみても、 女性のアソコを使って芸をやるショーなんて他に例がないだろう。 日本のストリップが生んだ素晴らしい伝統芸を、 彼女たちのような若い世代がしっかり受け継いでいてくれて、 本当に嬉しく思っている。 ますますのご活躍を期待したい。
[舞太郎](1996.09.19)