STAS

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 昨日はSTASの公演を見てきた。

STASとは千羽ちどり(Senba Chidori)、高城美城(Tkajyo Miki)、

明石薫(Akashi Kaoru)、銀ひ乃で(Shirogane Hinode)の

4人の頭文字からとったもので“スタス”と読む。


 この4人、

SKD(松竹歌劇団)のOGで言わずと知れた大スター達だ。

STASは代表の千羽ちどり+3人が中心となり、

レビューショーの制作・演出を行っており、

浅草SKDレビューの伝統の火を守り続けている存在と言っていいだろう。


 長野市郊外の都市、須坂市のメセナホールという場所で、

グランドレビュー“ワン・ナイト・ドリーム”と題して公演が行われた。

詳しくは知らないが数年前に開催された信州博のお金が余って、

それを文化イベントに使うという話の中で今回の公演が行われたらしい。

 数日前にこの公演のことを知り、踊り子さんと行こうと思い、

券を2枚買って楽しみにしていたのだが、

踊り子さんには振られ、仕方がないので弟子?に券を売りつけ、

男二人での悲しい日曜日となった。


 SKDといっても私達の世代にはあまり馴染みがないが、

もう少し上の世代の人達には思い出のある方も多いらしい。

田舎の中学で東京への修学旅行のとき、浅草国際劇場でSKDのレビューショーを

観るというのが定番だったとか。

そのレビューショーも昭和50年代の後半には終わりを告げ、

ミュージカルへの転換をはかったが、

結局昨年の春、SKDそのものが解散してしまった。

もちろん私はSKDのレビューショーは初めてだったので、

たとえ連れが弟子?でも、期待でいっぱいだった。


 ステージは2部構成で、第1部が舞踏譜「春・夏・秋・冬」(全8景)、

第2部が「レビューに愛を」(全10景)だった。

感想はいろいろあるけど、一言でいうとやはり凄い。

ストリップショーのレビュー形式のものは見慣れているけど、

テクニックの次元が違う。

良い悪いということではなくてダンスのプロのダンスと、

ストリップのプロのダンスの違いは明確だ。

ストリッパーの中にもうまいひとはいるけどその数が少なすぎる。

チームで踊るとなると、下手なひとに合わせることになってしまうので、

全体としてのレベルが下がってしまうのは否めない。


 STASのステージは20数名が一度にスピーディなダンスをみせてくれた。

ひとりひとりのレベルがかなり高い。ウーン、素晴らしい。

ラインダンスも初めて見たがもっとチンタラ踊るのかと思ったら、

ビシッ!バシッ!といった感じで迫力あった。

 ストリップショーだけでなく、こちらにもはまりそう。


 余談だが慣れない会場だったので大失敗をしてしまった。

メセナホールはかなり大きなところで私の席は後ろの方だったということもあり、

いつもの劇場のつもりで客席中ほどのドアの近くで立って観ていた。

1000人近くいるお客の中でたぶん立っていたのは私一人だったと思う。


 第2部の途中で私の後ろのドアが開き、人の気配を感じた。

ふりかえると水色のドレスに身を包んだきれいな女優さんが立っていた。

私は瞬間的にヤバイと感じてしゃがみこんだのだが、

それと同時にピンが当てられ、そこには“お姫様とそこにひざまづく舞太郎の姿”が、

照らし出されてしまった。


恥かしかった。

[舞太郎](1997.03.10)


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