走れ舞太郎

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 仙台は遠い。

 今朝、目が覚めたら運悪く晴れていた。

雨が降っていたらこの計画はなかったことにしようと決めていた。しかし快晴。

諦めて荷造りをして外に出た。


  午前7時、気温はマイナス5℃、穏やかな朝だ。


 バイクにまたがりエンジンをかけ、もう一度空を見上げたがやはり晴れていた。

「どうにでもなれ!!」と、呟きなのか気合いなのか分らない言葉を発して出発した。


 寒い・・・というより痛い。

50kmぐらい走ったところでみるみる曇ってきて雪が舞いはじめた。

まわりは雪景色。

スキーやスノボをつんだ車がたくさん走っている。

舞太郎はストリップショーを見るために仙台に向って走る。


 金がない -> 仙台に行きたい -> バイクしかない

くそっ!!、weeklyは今頃暖かい飛行機に乗って、博多に向っているのだろうな。

なんでこんなに寒い思いをしなくてはいけないのだ。情けなくなってきた。


 出発前の家内の言葉が浮かんできた。私の家族は、私を含めて風邪で全滅状態だった。


「こんなに熱をだしている女房子供を置いて出かけるわけ?」

「・・・・」

「こんな時ぐらい家にいたら?」

「実家に帰っていろ。」

「・・・・」


 新潟県から福島県に入ったあたりから少し日差しがでてきて気温が上がってきた。

プラス4℃、暖かい。しかし、今度は背筋が痛くなってきた。

郡山に着いたのが15時30分頃。仙台まで残り120km。

どうしようかと一瞬だけ迷ったが初志貫徹。そのまま走り続けた。

日没までに仙台に着かないとまた寒い思いをする。

そんなの絶対嫌だ。走れ舞太郎。


 沈む太陽と競争しながら走る。

渋滞している国道4号線を車の間をぬってひたすら北上する。

 なんとか日没までにたどり着き、すぐに劇場へ飛び込んだ。


 本日の走行距離約500km。ガソリン代1000円程度。

1000円で長野から仙台まで来ちゃった。

JRだと15000円ぐらいかかるのに。感動。


 でもまだ帰りもある。雨よ降らないで。

[舞太郎](1997.03.20)


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