このところ仕事の関係上、ウィークデイは山の上にいる。 だから劇場へ行くチャンスは週末のみである。 今回は待ちに待った週末の不幸な出来事についてである。 金曜日の深夜に帰宅した私は土曜日早朝起き、 遠方の劇場へ出発するためにヘルメットを片手に玄関を出ようとした。 しかし、物音に気付いた家内が起きてきた。 「どこ行くの? 今日は保育園の参観日だって言ってあったでしょ。 行ってくれるって言ってたじゃないの」 そういえばそんなことを聞いたような気もする。 「今日は“急用”ができた。どうしても行かなくちゃいけないところがある。 Mには謝っておいて・・」と言って再び玄関のノブに手を掛けた。 すると息子のMも起きてきてしまった。 「どこ行くの? 今日はいっしょに保育園に行く日だよ」と寝ぼけ顔で言った。 それを振り切って外に出ようとしたら、彼は急にべそをかき出した。 私は家内に助けを求めようと目をやったが、 彼女は「ざまーみろ!!」という顔で笑っていた。もはやこれまで。 数時間後、私は息子達の“猿カニ体操”を観ていた。 かなり練習したようで嬉しそうに演じていた。それにしても無念である。 私はやはりストリップショーの方が観たかった。
[舞太郎](1997.06.26)