知人の踊り子さんとご飯を食べに行く約束をした。 待ち合わせの店で待っているとぞろぞろといらっしゃって、 最終的には踊り子さん6人、お客1人(私)の計7人の団体になった。 その中にデビューしたての新人さんがいた。 その子のステージの話になって、私が「なんだか目線が上を向いてるよ」って言うと、 「そうなんです、振りを思い出しながら踊っていると、 だんだん上を向いてしまうんです」って言っていた。 別の踊り子さんが、 「あんたさぁ、レッスンの時もときどき白目を剥いているよ」って言って、 みんなで吹き出した。 一番格上の姐さんは、 「わたしが振りを忘れたときはとりあえず回る」とおっしゃった。 その言葉にまた全員で大爆笑した。 「わたしがくるくる回り出したら振りを忘れた可能性が高い」 なるほど。 別の子は、「私の場合は足が動かなくなって手数が多くなる」と言っていた。 ステージ上で振りを忘れるという緊急時の対応には、 それぞれの個性があらわれるようだ。
[舞太郎](1999.4.7)