入場料金を安くしてポラで稼ぐというのが、都市部の劇場の現状のようだ。 ポラをたくさん売るために撮ったポラをそのまま踊り子さんに預け、 サインを頂いて後で受け取るというシステムが確立している。 ほんの数年前までサインが欲しい場合はポラを撮ったその場で書いて頂いた。 サインを書いていると売る時間が減ってもったいないから、 いったん預けて楽屋でサインを書いてもらうということになったのだろう。 渋谷道劇では今年の年頭からポラ回数券なるものまで販売している。 お客が財布からゴソゴソお金を出したり、 おつりのための高額紙幣の両替時間も短縮できる。 よく考えられていると感心する。 また、楽屋でのポラサインがさらに発展して返ってくるポラにはサインだけでなく、 プロフィールや今後の出演予定ナドナド、いろんな情報が付加されている場合が多い。 このポラのやり取りが踊り子さんとお客とのコミュニケーション手段にもなっている。 少し前までは、踊り子さんの情報を得るのは本当に大変だった。 プレゼントやファンレターを渡すのも簡単なことではなかった。 顔や名前を覚えてもらうのも難しいことであった。 昔、ストリップは俳句と同じで五・七・五、 すなわちダンスショー・ベッドショー・ラストオープンショーであるという文章を書いた。 今はまったく変わった。ポラロイドショーが間に入ってその比重がもっとも高い。 踊り子さんの仕事内容も確実に変わってきているだろう。 預かったポラに楽屋で一枚一枚、サインやコメントを書く。大変なことだ。 ありがたいと思う一方で、それでいいのかと疑問に思う部分もある。 現在、劇場は踊り子さんとのコミュニケーションを楽しむ場になっている。 昔はよかったなどと言うつもりはなく、これはこれでいい。 劇場が潰れるよりはよほどいい。 ただ、お客とのコミュニケーション能力に 秀でた踊り子さんしか生き残れないのを残念に思う。 踊り子なんていう言葉も近い将来消えてしまうかもしれない。
[舞太郎](2003.02.09)