風邪をひいて熱が高く、頭がボーッとしている。 ここ数日、多くのステージを観て多くの刺激を貰った。 今のストリップになにが足りないか、だんだんわかってきたような気がする。 ボーッとした頭だし、考えがまとまっていないので論理的に書けないかもしれないが、 感じていることを、とにかくここに記しておきたい。 ひとことでいうと看板スターを創らなくなったということがいけない。 私はずーっと、大スターがいなくなったと感じていたが、 そうではないような気がしてきた。創らないからいないのだ。 “トリ”の意味が薄れてきた。 最後に登場する人? 一番先輩? 程度の意味合いでしかないのではないだろうか? 平等意識なのかなんだか知らないが、ポスターにしろチラシにしろ、 なるべく扱いの上下がはっきりしないような構成になっている。 踊り子さん間のトラブルは減るし、劇場側もその方が気楽なのだろうけど、 同時に競争がなくなったということだ。 憧れる姐さんがいなくなったということだ。 ある姐さんに聞いた話だが、その姐さんが新人時代、 上の姐さんやヒモの兄さん達が楽屋の真ん中で花札をやっている間、 怖くてずーっと部屋の片隅で正座をしていたそうだ。 いつか楽屋の真ん中で寝転んで出番を待つ身分になりたいと頑張ったそうだ。 今から思うと笑い話のような世界だが、 このエピソードの中に解が潜んでいるような気がする。 今は、デビューすると誰もがすぐにちやほやされる。 あとはそれなりにやっていれば、年功序列でポジションも上がってゆく。 まるで公務員の世界のように感じる。 芸人でありアーティストであるストリッパーは、もっとハングリーであってほしい。 ハングリー精神を掻き立てるような環境が必要なのだ。 努力して成功した人には、それなりの扱い、報酬を得られるようになるべきだ。 そうしなければ“トリ”の姐さんは別格という意識付けができなく、憧れも薄れる。 話は少し変わるが、ひとつひとつの出し物も軽くなっているように思う。 ストリッパーの出し物は、ミュージシャンのシングル・リリースと同じ。 金や時間をかけろと言っているわけではないがそれなりの覚悟を持って出すべきだ。 それと、これは提案だがミュージシャンだってシンガーソングライターばかりではない。 CDには、作詞、作曲、編曲の名前が付記される。 ストリップの出し物にもこういうのがあったほうがいいような気がする。 音選び、振り付け、衣装などを付記したら面白いと思う。 <例> 鈴木花子 音 :舞太郎 振り付け :舞華 衣装 :如月舞 しゃべり指導:夏樹舞 (笑) (勝手に名前を使って申し訳ない。“舞”って文字で思いつく人を適当に書いた。) 鈴木花子って踊り子を知らなくても、 こんな適当な組み合わせであっても、見てみたいと思う人、結構いると思う。 「あの生意気な舞太郎がどんな音を選ぶのかなぁ? ダンスはHIPHOPかなぁ? きっとセンスのよい豪華な衣装だろうなぁ? しゃべりはきっと名古屋弁だぁ」 なんて想像が広がる(笑)。 また、こんなところに名前が出るなら、 いい加減な音選びや振り付けは絶対にできなくなる。 いろいろな意味で良い効果があると思う。 なにを言いたいかというと、踊り子さんにしろ出し物にしろ、 大量採用/大量生産 -> 大量消費の悪循環に歯止めをかけ、 もう少しひとりひとりを大切に育て、 良いものをみせるというスタイル変える方法を考える時期になったということである。 限界ぃーーー! 薬飲んで寝る。
[舞太郎](2003.09.17)