キモイ存在

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 当然のことながら服を脱いで裸になるという行為は、

ストリップショーにとって重要な意味がある。

追っかけさんや常連さんのなかには

「裸にならなくても十分楽しめる」とおっしゃる方もいるが、

はっきりいってそれはキレイゴトだと思う。

少なくとも私は脱いでもらわなければ嫌だ。

ただ「ストリップをみて性的な快感が得られるか」と問われると、迷わず「No!」である。

その場ではもちろんのことだが、夜のオカズにもなり得ない。

私の頭の中では“女性の裸体->性的対象”という単純な図式にはなっていない。

それは、美の対象であり、安堵の対象であり、トキメキの対象である。

とにかく、ややこしく複雑な対象なのである。

みながみなそうであるとは限らないが、私のようなお客は多いと思う。


 劇場でショーを見ながらシコシコやっているお客が後を絶たない。

非常にストレートな方たちだと思う。

そういうお客をみると、私は気持ち悪いと感じる。

しかし、彼らからみると、

タンバリンさんなんかや私なんかも不気味な存在だと感じるのであろう。

劇場は、それぞれ趣向がちがうマニアが集まり、

“私は他の人とは違う”“自分の方がマシ”という意識を持ちあっている。


 一方、踊り子さんからみるとどうなのだろうか?

たぶん、

「どっちもどっち、劇場の客なんてみんなキモイ!!」って答えが返ってきそう。

もっともだと思う。


 逆に自分がストリッパーだったとして、場内に女性のお客が溢れていたとする。

私のナニを眺めながら、指を自分の中に入れてヌルヌルやっている人、

頷きながらうっとり微笑んでいる人、

後ろの方で一心不乱にタンバリンを叩いている人、

やっぱり、どれも似たり寄ったりで、私は気持ち悪いと感じる。

ただ、お金を払ってくれることについては、どの方にも感謝できるであろう。


[舞太郎](2003.10.10)


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