一般客の応援

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 追っかけさんや常連さんを続けるのは無理、私には向いていない。

「まったく目立たない一般客になって“心”で応援をしよう!」と考え、

それを目指して何年経ったろうか。

タンバリンもリボンもかたくかたく封印した。

私のような、こんな応援の仕方もあるのだという参考例にしてほしい。


 劇場ではひたすらステージをみることに集中する。本当に気楽で居心地がいい。

踊り子さんとは絶対に馴れ馴れしくしない。いろいろ面倒くさいから(笑)。

私のことを理解してくださっている踊り子さんほど、劇場内では無視してくれる。

ありがたいことだ。


 私の方も気を使っていることがある。

踊り子さんから得た内部情報は、決して他人に話さない。

お客にはもちろん、他の踊り子さんとの会話にも絶対に出さない。

たとえご本人同士が仲が良かったとしてもである。

「○○ちゃん風邪ひいたって聞いたけど、大丈夫なの?」というような会話を

ポラの時なんかに常連さんが話しているのを耳にするが、

こんなこと踊り子さんにしてもどーでもよいことかもしれない。

話しかけている人が“情報通ぶりたい”だけのことのような気がする。

一般客としてステージを楽しむにはまったく不必要なことであることは間違いない。

声をかけるにしてもステージの内容について

一言でも感想を言ったほうがよほどよい。

「今回の衣装、似合ってますね」

「いやぁ、かっこよかったです」

これが、私の言う“一般客の応援”なのである。


 最近、いっぱいいっぱいいろんな方から励ましのメールを頂く。

本当にびっくり。地味な一般客の私をよく覚えていてくれたものだと感心する。

こんな私のささやかな応援が誰かのお役にたっていたなんて考えもしなかった。

私はこの人たちにいったい何をしてあげたのだろうか?

こっちはいっぱいいっぱい感動を貰って、いくらお礼を言っても足りないくらい。

たとえ追っかけしなくても、

たとえタンバリンを叩かなくても、

たとえリボンを投げなくても、

たとえ差入れしなくても、

たとえお金がなくてポラを買えなくても、

だけど、素敵なステージに対する心からの拍手は惜しまなかった。

そういう気持ちが、きちんと伝わっていたことを嬉しく思う。


 今日、頂いたメールの中から二つご紹介する。

皆さんの中にも、本当に心からの応援をしている方がいらっしゃると思う。

私でさえこんなメールを頂けるのである。

きっと皆さんの思いは踊り子さんに伝わっている。


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> 元気にずっと踊り子さんの心の支えであって欲しい。

> ○○にとって、そうであったように。

> アナタは、とっても大切な人なんだよ、私にとっても、

> 多くの踊り子さん達にとっても。

> どうか、健康でいて。私に出来る事、あったら言ってね。

> 恩返し、させてよね。

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> お久しぶり。もう覚えてないかなあ。私が消えて何年経った?○年?○年?
 
> 相変わらずみたいですね。2年ぶりくらいに舞ちゃんのHP見ました。

> 懐かしくなっちゃった。

> キスマーク付けてもいいよ(笑)

> もうストリップは卒業したから。

> 舞ちゃん、私に何が出来るか分からないけど、私は舞ちゃんが好きです。

> 踊り子時代は我侭言ったり振り回したり本当にごめんね。

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(キスマーク? だからぁ、ShortStoriesはフィクションだってぇ、もうぅ)


[舞太郎](2003.10.21)


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