香りの演出

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 踊り子さんの意識は薄いかもしれないが、お客の立場で申し上げると、

ストリップと香りってかなり強い関係があると思う。

普段、女性の匂いを感じることの少ない我々中年男性にとって

踊り子さんの放つかすかな香りが快感でもある。

狭い劇場はもちろん、広い劇場でもかぶりつきや花道サイドの席では、

踊り子さんが移動するたびに、クラクラしてしまう。

 このあたりのところまで気遣っている踊り子さんも中にはいらっしゃる。

例えば普段、甘い大人の香水を使っていらっしゃる方が、

ブリブリセーラー服の出し物の時には、ちょっとさわやかなものに変えたりとか。


 こんな話を新人の踊り子さんに話したところ、

「わたしにあう香水を選んでいただけませんか?」と言われた。

選曲なんかは頼まれることはあるが、“選香水”ははじめてである。

香水というのは、最終的にはその人の体臭や生活臭と交じり合って、

ひとつの香りなる。ましてやステージで使用する香水となると、

出し物やタレントとしてのイメージにあったものにこだわりたくなる。

「選ぶために必要ですから、体臭を嗅がせてください」なんて言ったら、

きっと変態であることがバレてしまうし、難しい。

悩んだ末に、ご本人が香り初心者ということでさわやか系の香水の銘柄をお伝えした。

(“お伝えした”というのがキーワード。

 他のお客だったら“買ってあげた”になるのだろうけど、

 結構冷たいというか、はっきり言って貧乏なのだ・・・。)


 私の選んだ香水はどんなエロスを放つのだろう。ちょっと楽しみ。

(キツ過ぎないように、“ほのかな”“かすかな”という微妙なサジ加減が大切。)



[舞太郎](2003.10.27)


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