踊り子さんに引退があるようにお客も引退する。 追っかけていた踊り子さんが引退すると同時に引退する心中引退、 身体の具合が悪くて劇場通いができなくなった病気引退、 経済的に劇場通いができなくなった破産引退、 結婚を機に劇場通いをやめる寿引退。 心中引退の場合の多くは、時がたてば復帰する。そう心配はいらない。 病気引退や破産引退に関してはどうしようもない。 今回、ここで取り上げるのは寿引退、 その中でも踊り子さんと結婚して引退する“超幸せ寿引退”についてである。 踊り子さんと結ばれるのは、業界から見れば、超優良顧客が多い。 マナーがよくて金払いもよい。 ある意味、踊り子さんがそういう顧客をさらっていってしまうのである。 “お客が踊り子さんをさらう”という発想はあるかもしれないが、 私はむしろその逆の、“踊り子さんがお客をさらう”方が、 業界にとって影響力が大きいと考える。 踊り子さんの亭主になるような人は、放っておけば約半世紀にわたって、 劇場にお金を払い続ける可能性が高い人たちのような気がする。 それをさらっていってしまうのである(笑)。 そこで今日の提案。 お客をご主人にした踊り子さんと元踊り子さんへ。 “ご主人を解放し劇場通いを勧めて欲しい” 自分の亭主が他の若い踊り子さんの追っかけになって、 タンバリンやリボン投げをするのは情けなく感じるかもしれない。 そこは大きな心を持って、認めてあげて欲しい。 踊り子さんに拉致されているご主人達を開放し、劇場に連れ戻す運動をすすめたい。 そうすれば業界全体の優良顧客増大に大きく貢献することになる。 “踊り子さんがお客をさらう”ということは、 それほど数が多くて損失が大きい話である・・・・と思う。 ご自分の亭主や彼に勧められる娯楽でなければ、ストリップの将来は暗い。
[舞太郎](2003.10.28)