この業界に入ってくる経緯は人さまざまである。 将来のスターを夢見て憧れて入ってくる子、 「ついに堕ちるところまで堕ちてしまった」とひとり楽屋口で泣いている子、 ただ、ただ、ダンスが好きで踊る場所を求めて入ってきた子、いろいろな子がいる。 デビューしてからも柵(しがらみ)の多い子、 自由奔放、好き勝手に楽しんじゃっている子、これまたいろいろである。 どんな子でも共通しているのは、ひとたびステージにあがればワンマンショー。 多くの照明が当てられ、光輝く。そして、多くの男性から羨望のまなざしで見られる。 そこは、その子が背負っている運命とはまったく切り離された、別世界。 たとえ、外の世界ではたった一人であっても、場内には、家族がいっぱいいる。 どうしようもないオヤジやおじいちゃん、でもあったかい心を持った人たちである。 大切なもの、それを暖めるのは踊り子とお客の共同作業。 そして、それが暖められるのはストリップ劇場。 弱い者がさらに弱い者を苛める嫌な世の中、 弱い者がさらに弱い者を気遣い助けるのもストリップ劇場だけである。 旅立って行った子達が、いつでも戻ってこられるのも、ここだけ。 寂しい時や、困った時にはいつでも遊びに来て欲しい。 あいも変わらず、しょーもないオヤジ達が待っているよ。
[舞太郎](2003.11.05)