ストリップのステージにはいろいろな要素がある。 その中で芸暦による差が顕著に現れるのは“立ち上がり”だと思う。 この一瞬の動きは、他の世界ではあまり見られない。 よって、ストリップの世界だけで研究され、鍛えられる動きである。 ダンス、ベッド、ラストオープンという構成の中で、 ベッドの最後を締めくくるこの動き、 ステージ全体の要といってもいいくらい、ものすごく重要だ。 伏す、座す、といったゆるやかな寂と静の世界から、 ラストオープンに向けた明と動の世界へのターニングポイントとなる。 ブリッジで立ちがるケースも多く、それはそれでよいのだが、 どちらかというと、背筋を伸ばして、スーッと立ち上がる“立ち上がり”が好きだ。 この動きは、かなり奥が深い。 “スーッ”の中にもいろいろあるのだ。 例えば、初速度は遅く、頭の高さが増すことに比例して早くなっていったり、 ゆっくりとした初速度を保ったまま、ポーズを切るまで進めたり・・・。 ベッドの後ということで、裸体(もしくは半裸体)で、 そのときの表情、目線、バランス、 多数のパラメータがかかわって、総合的な“美”が表現される。 立ち上がりの美を見極める目を持つということは、 ストリップの楽しみに奥深さを加えることになると思う。
[舞太郎](2005.01.14)