恋愛のトラブルで落ち込んでいる時、 ベテランのC姐さんから電話があった。 私の異常に気づいたC姐さんは 「今どこにいるの。 最後のステージが終わったらそっちへ行こうか? いっしょにカラオケにでも行って騒ごうよ」 と言ってくださった。 「だっだっ大丈夫っす。 お疲れのところ、そんな恐れ多いこと、とんでもないっす」 私はびびった。 「なに言ってるの。こういう時はお互い様よ。 わたしがブルーな時、あんたの名刺を化粧前に貼って 頑張れ頑張れって 自分自身を励ましながらステージに立っていたのよ。 酔ったお客が『引っ込めっ!』て言ったって、 あんたが『良い』と言ってくれる間は止めないわ。 分かる人には分かるって 自分自身に言い聞かせながら頑張っているの。 あんたは知らないだろうけど あんたには心の支えになってもらっているの。 だから力になりたい、恩返ししたいの。 わたしにできることがあったらなんでも言って」 C姐さんにとって私がこんな存在だったなんて驚いた。 ファン冥利につきるお言葉であった。 このひとことで心にゆとりができた。 涙が出そうになった。 ストリップの世界って不思議だ。 こんなにも義理堅くてやさしい人達が集まっている。
[舞太郎](1997.11.18)