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池上好枝(いけがみよしえ)
【活字情報】
“日本人離れした肉体と思いっきりの良さで人気者になったミス池上”
(略)
昭和22年7月、東京浅草は常盤座に“東京ラッキー”なるショーグループが出演した。
その出演タイトルは『モデルショー・ピンクのヴィナス』。その上演中に観客の目を
驚かせ喜ばせたのが、池上好枝のバランスのとれた美しくもセクシーな裸体であった。
戦中戦後の食糧事情がわるい混乱期に育った女の子が、見事な裸体をさらしたことに、
観客は惜しみない拍手をおくった。
このときの貴島研二の演出は、腰のあたりに大きな風船玉をいくつか配してデルタ部分を
おおって、露わな上半身にはピンクのボディ・メイクをほどこしていた。
これに淡い緑のライトを照らして、品のいいお色気をみごとに演出していた。
これまでの浅草の舞台を照明していたライトといえば、
虹色のハデハデな光彩であったものだが、これを脱却したのだった。
今でこそ公衆の面前で、裸体になることは珍しくもないが、
戦後まもない時期には裸になってくれる女性がいなかった。
このモデル・ショーの発表以前では、スタッフは困り果てていた。
「誰か裸になってよ」と、踊り子たちに頭を下げて歩いたが、
ここで「私がやったげるわよ」と名乗りをあげたのが、池上好枝だった。
この思いっきりが彼女をブレイクさせ、のちにミス池上の名で、
西の大関ともランキングされるストリップ界の人気者となった。
「耽美小説」(フロム出版発行 東京三世社発売)2004年7月号
連載「ストリッパー名花列伝」より
[情報提供:喜六](2004.12.09)
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